デッキ構築ゲームとは?ドミニオンから始まった遊び方とグランマギア

ドミニオンから始まったデッキ構築ゲームは、手札から出したお金で新しいカードを買い、自分の山札を少しずつ強くしていくカードゲームです。ドミニオンのしくみとデッキ構築ならではの悩みどころを紹介し、最後にこのサイトのグランマギアが何を足したかを書きます。

文:なおすけ / 公開 / 更新

デッキ構築ゲームとは

カードゲームと聞いてトレーディングカードゲームを思い浮かべる人も多いと思います。トレーディングカードゲームでは、遊ぶ前に自分のカードから山札(デッキ)を組んでおきます。対戦はできあがったデッキで行います。

デッキ構築ゲームは逆です。全員が同じ小さな山札から始めて、ゲームの中でカードを買い足しながら山札を育てていきます。デッキを組むこと自体がゲームの中身になっているわけです。

使うカードは箱の中に全てそろっていて、全員が同じ場から買います。カードを集めるためにお金をかける必要はありません。腕の差は「何をいつ買うか」に出ます。

ドミニオンのしくみ

デッキ構築ゲームの始まりとされているのが「ドミニオン」です。ドナルド・X・ヴァッカリーノが作ったカードゲームで、2008年にアメリカのリオグランデゲームズから出ました。2009年にはドイツ年間ゲーム大賞とドイツゲーム賞を取り、日本でも同じ年にホビージャパンから日本語版が出ています。

最初は銅貨と屋敷だけ

全員が銅貨7枚と屋敷3枚の10枚から始めます。銅貨はお金のカード(財宝)で1金になります。屋敷は勝利点のカードで、最後に1点になりますがゲーム中は何もしません。この10枚を混ぜて山札にし、5枚引いて手札にします。

1ターンは3つの段階

アクション
手札のアクションカード(効果のあるカード)を1枚使えます。「+2カード」「+1アクション」のような効果で、手札を増やしたりもう1枚使えるようになったりします。
購入
手札の財宝を出して、場に並んだカードを1枚買います。買ったカードは捨て札に置かれます。
クリーンアップ
使ったカードと残った手札を全て捨て札に置き、新しく5枚引きます。山札がなくなったら捨て札を混ぜて新しい山札にします。
場のカード買ったカードはここへ山札裏向き手札5枚引く使う・買うお金でカードを買う捨て札使ったカードも山札がなくなったら捨て札を混ぜて新しい山札に
デッキ構築の一周。買ったカードは捨て札に入り、混ぜ直したあとに引けるようになる

買ったカードはいったん捨て札に入り、山札を混ぜ直したあとに引けるようになります。こうして買ったカードが少しずつ山札に混ざり、引く手札が強くなっていくのがデッキ構築の気持ちよさです。

場のカードと終わり方

場には銅貨・銀貨・金貨の財宝と、屋敷・公領・属州の勝利点カード、持っていると点が減る呪いがいつも並びます。それに加えて、基本セットなら25種類ある「王国カード」から毎回10種類を選んで並べます。並ぶカードが毎回変わるので、同じ遊び方がずっと通じることはありません。

一番高い勝利点カードの属州の山がなくなるか、場の山が3つなくなったら、そのターンの終わりにゲームが終わります。勝利点が一番多い人の勝ちです。

デッキ構築の悩みどころ

点数のカードは山札を弱くする

デッキ構築ゲームで一番おもしろいのはここです。勝つには勝利点のカードを買わなければいけません。ところが勝利点のカードはゲーム中は何もしないので、買えば買うほど山札が弱くなります。

早く点数を買い始めると山札が育たず、あとで息切れします。山札を育て続けると点数を集め始めるのが遅れて逃げ切られます。いつ山札作りから点数集めに切り替えるかが、勝ち負けを大きく分けます。

財宝は同じでも、勝利点のカードを買うほど手札に混ざる「使えないカード」が増える(ドミニオンの例)

弱いカードを減らす

最初の銅貨や屋敷は弱いカードなので、山札に残っていると強いカードを引く回数が減ります。そこで役に立つのが、カードを捨て札ではなくゲームの外に出す「廃棄」の効果です。弱いカードを減らすと山札が薄くなり、強いカードを何度も引けるようになります。カードを増やすだけでなく減らすことも、山札作りの大事な一手です。

お金だけか 組み合わせか

アクションカードをほとんど買わずに財宝と勝利点だけを買い続けるのも、意外に強い作戦で、ドミニオンでは「ビッグマネー」と呼ばれる定番です。それに勝つには、アクションカードを組み合わせて1ターンにたくさん引いてたくさん買える山札を作る必要があります。場に並んだ10種類の中からその組み合わせを見つけるのが、腕の見せどころです。

ドミニオンのあとに

ドミニオンの成功のあと、デッキ構築はボードゲームの定番の仕組みのひとつになりました。カードを買って山札を育てる仕組みに盤の上の冒険や陣取りを組み合わせたゲームも、たくさん作られています。

ビデオゲームにも広がりました。たとえば Slay the Spire は、戦いに勝つたびにカードを手に入れて山札を育てながら塔を登っていくゲームです。デッキ構築とローグライクを組み合わせた遊び方の代表になっています。

グランマギアが足したもの

このサイトのグランマギアも、ドミニオンと同じデッキ構築の土台に立ったカードゲームです。プレイヤーは見習い魔女で、魔石のかけら7枚と見習いのノート2枚と見習い魔女1枚の10枚から始めます。手札5枚で場のカードを買って山札を育てるのも同じです。そのうえで、いくつか違う仕組みを足しました。

グランマギアの最初の持ち札。魔石のかけら7枚、見習いのノート2枚、見習い魔女1枚の10枚
グランマギアの最初の持ち札。ドミニオンの銅貨にあたるのが魔石のかけら
魔女と契約する
途中で魔女を1人選んで契約します。魔女ごとに能力と専用の勝ち方(特殊勝利)があり、1人の魔女と契約できるのは1人だけの早い者勝ちです。誰がどの魔女と契約したかで、止めにいく相手が変わります。
場が入れ替わる
魔法カードは40種類あり、毎回11種類が選ばれます。場にはいつも8種類が並び、なくなった種類は山札から補充されます。補充しても6種類以下になったらゲームが終わるので、終わりの近さは場を見れば分かります。
点数のカードがなくならない
点数にあたる真理カードは山がなくなりません。その代わり、一番高い秘儀を手に入れるたびに魔法の山札が1枚燃えて、ゲームの終わりが近づきます。
手番の差を縮める
先に手番が来る人ほど有利になりやすいので、2番目以降の人は最初の10枚のカードに加えて銀貨1か金貨1を持って始めます。グランマギアの金貨と銀貨はドミニオンのような財宝のカードではなく、手元に持っておく数です。どちらも1でコスト1を払えます。金貨はずっと残り、銀貨は最初のターンにしか使えません。配り方はシミュレーションで手番ごとの勝率を比べて決めました。

「点数のカードは山札を弱くする」という悩みはグランマギアにもそのまま残っています。真理カードは使えないカードなので、集めるほど手札が重くなります。魔女の能力にはその重さを軽くするものや真理以外の道で勝てるものがあり、どの魔女を選ぶかで悩みどころが変わります。細かい決まりは詳細ルールに、全てのカードはカード一覧にまとめています。

グランマギアを4人で遊んでいる中盤の画面。上に3人の席、真ん中に場の魔法カード、下に自分の手札が並ぶ
4人で遊んでいる中盤の画面。上に相手の席、真ん中に場のカード、下に自分の手札

実際に遊んでみる

グランマギアはブラウザだけで、登録なしで遊べます。2〜4人で遊べて、人が足りなければ CPU を入れられます。PC 向けです。

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まず名前を決めます。あなたがホストになります。

1 人で CPU と対戦する